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はじめてのミャンマー

私が始めてミャンマーを訪問したのは2004年11月28日でした。
ミャンマーについては、まだ軍事政権で国際的にも経済制裁が継続しており、
北朝鮮のような独裁国家で近隣諸国とも交流はほとんどないのではないかと、私はイメージしていました。
到着翌日は商工会議所訪問となっていましたが、ヤンゴンではミャンマーが議長開催国としてインドシナ半島5ヵ国タイ・ベトナム・ラオス・カンボジアによる「大メコン展」が開催されており、各国の物産店・各種イベント・カフェ・レストラン等が運営されており、我々はミャンマーの商工会議所の招待により主会場の会議場の最前列に席を用意されていました。

 ミャンマーは、地政学上もメコン川流域地区の近隣諸国と連帯する必要があり近隣諸国も連携する必要を認識していることが充分理解でき、この半日で当初の私のイメージは吹っ飛ぶことになりました。
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 翌日はミャンマー随一の観光スポットバガンに廻りました。写真は何回も見ていましたが現地の景観には圧倒されました。
大小3000基以上のパゴタが40キロの平野に林立する幻想的な光景はなんともいえません。世界の3大仏教遺跡の一つと言われていますが、実は世界遺産に登録されていないのです。私は最近までその事実をしりませんでした。理由は遺産の保護体制がまるで出来ていないとのことで登録保留となっているのです。

 バガンは夕日が観光客に人気です。特にシュエサンドーパゴタの55段の急階段でパゴの最高部で勧賞するのが最高といわれ高所恐怖症を我慢して登り最高の景観を楽しみました。現在は2017年以降転落事故等もあり階段登頂は禁止となっているそうです。

 バガンには古くから伝統工芸としてバガン漆器があり工房を訪ねました。伝統工芸ということで年配の職人さんが多いと思っていましたが若い人が多く、繊細な模様の下図等もフリーハンドで丁寧にこなし、すばらしい技能を発揮しており4点ほど買い込んでしまいました。
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 翌日はバガンから車で約1時間のポッパ山の観光となりました。
ポッパ山と言うけれど、実際にのぼるのは麓にある標高737mのタウン・カラッと呼ばれる岩峰で頂上には寺院が聳え立っています。普通、山頂登りは山の周りをぐるぐると緩やかに登るのですがここは上り口からほぼ真っ直ぐに急な階段を登ることになっています。実は、今回の旅行は私の腰通・坐骨神経痛のため手押し車を携行して歩いてきましたのでとてもこの急階段は無理で私は下で休憩するつもりでした。ところが地元の人・居合わせたミャンマーの人達10人以上が私を担いで登ると言い出しました。太に毛布を括り付けてハンモックにし交代で担ぐといいます。こうなったらしょうがないお任せしようと決意し大勢の声援を受けて登り始めました。しかし担ぐ人は大変だった思うが担がれている私も必死で捕まっているがなんとも不安定きわまりない。おそらく、周りの人から見れば何ともおかしな珍風景だったに違いない。それでも何とか頂上にたどりつけたのは有難かった。初めてのミャンマーの旅も半分スケジュールを済ませたところですがこの辺で閉めさせて頂きます。

 *************************************************************************************  記 : 柴﨑 等