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2024-01-01 : 2024年 年頭に当たって

合同会社TCMミャンマー

代表社員 都築 治

明けましておめでとうございます。

昨年は、国内外共ごたごた騒ぎの1年でした。ロシアとウクライナの戦乱泥沼化、ハマス対イスラエルとの戦い勃発、アメリカ国内におけるバイデン一派とトランプ一派の抗争、中国経済の不透明化、岸田政権の支持率急落・党幹部や閣僚の失脚、ミャンマー国内の打ち続く紛乱等々、気の晴れない日々が続きました。

当合同会社は、設立の経緯から(一社)日本ミャンマー友好協会(JMFA)、その関連団体であった(一社)ミャンマー経済投資センター(JMEIC)と深い関係があります。JMEICは代表者の逝去により活動を止めました。JMFAはミャンマー国内の政治、宗教信条等の問題に関しては中立の立場を堅持し、友好親善の活動に徹しています。当合同会社は、ミャンマー国内の治安回復を願うばかりです。

ミャンマー国内は、ヤンゴン、マンダレー等都市部の治安には問題ないそうですが、武装勢力が多くいる地域では要注意だそうです。過激派になってしまった一部勢力による、国軍関連襲撃によって一般国民が犠牲になることも多々あり、最近ではそれに反発を感じる人が増えて来たという情報もあります。

「ピンチはチャンスなり」という言葉があります。
当合同会社は定期的に情報交換会を開催して、その機会を虎視眈々と狙っています。我々の強みは、ミャンマー商工会議所連盟(UMFCCI)と強いつながりがあることです。強みを活かしてチャンスを待っています。

本年もよろしく、ご引き立てのほどをお願いします。


2023-01-04 : 2023年 新年のご挨拶

年頭に当たって

   合同会社TCMミャンマー

代表社員 都築 治

年頭のご挨拶を申し上げます。

日本国内ではコロナウイルスの混迷がいまだに終息せず、ミャンマーでは政変による混乱が続いています。
当社もそれにより低迷した1年でした。しかし、日本国内では混迷状態脱却への動きが見えはじめ、商店等の売り上げも回復しつつあります。ミャンマーでは、対日本の輸出額は伸びて来ており、明るい兆しも感じられます。

当社のメイン事業は、ミャンマー進出企業の支援活動です。現在、進出予定企業はほとんど無く、逆にミャンマー事業の縮小を考えている企業が多いのが現状です。地理的な条件等を考えると、東南アジアで最も有望で将来性のあるのがミャンマー国です。以前、ミャンマー商工会議所の会頭さんから、直接聞いたことがあります。「タイの連中がビビり出している」と。

ミャンマーは東南アジア最強の国を謳歌していた歴史があります。コロナウイルス発生前は、ミャンマー経済は大変な伸びを示しており、中進国に手が届きそうな勢いがありました。ミャンマーの混乱状況はしばらく続くものと考えられますが、その後は輝ける未来が待っていると信じています。
当社としましても、未来を信じ、未来に掛ける所存でございます。

今後とも、お引き立てのほど、よろしくお願い申し上げます。

 

2023年1月1日


2022-01-03 : 年頭のご挨拶

年頭のご挨拶

合同会社TCMミャンマー
代表社員  都築 治

  念頭に当たっての挨拶を申し上げます。当社は設立以来地味ながらも順調な道を歩んで参りました。昨年12月には、当社が経営支援して参りましたIgeta & Sun社が、ティラワ経済特区で営業を開始することができました。ミャンマーの経済環境が必ずしも良い訳ではない中での営業開始は、ミャンマー関係の経済ニュースの中で大いに注目されました。同社の今後の発展が注目されます。

ミャンマーの昨年は混迷した1年でした。政権与党であったNLDと国軍の関係が悪化し、2月1日突然クーデター騒ぎとなりました。多くの犠牲者があったことに対しては痛嘆に堪えません。メディアは相変わらず一面的な報道に徹していますが、煽情的でないバランスの良い報道を望みます。

当社と提携関係にあった一般社団法人ミャンマー経済・投資センターが、昨年末をもって解散することになりました。当社社員も理事等として名を連ねていただけに残念ですが、同センターの一部の業務を当社が引き継ぐことになりました。具体的な業務は、今後煮つめて行く予定です。もう一つの提携団体一般社団法人日本ミャンマー友好協会は、順調な活動をしており協力関係をさらに深めて行く予定です。同団体は政治的に中立の立場で、日緬両国の各機関からは信頼度を高めています。

年頭に当たり、当社へのご指導・鞭撻をさらに賜らんこと、皆様のご発展を祈念いたします。


2021-12-04 : TCMミヤンマーのビジネスマッチングの成果

12月1日付けで営業許可を取得したIgeta & Sun社は、TCMミヤンマーが手がけたビジネスマッチングの初めての成果となりました。

本件のスタートは、2017年3月ミヤンマー・経済投資センターがミヤンマーで現地商工会議所連合会と共同開催したビジネスマッチング会場に参加したマンダレーを拠点とする金網製造会社のMandalay Thurein社(Sun社)から合弁事業を希望する日本企業を紹介して欲しいとの要望があったことです。

この要望を踏まえてTCMミヤンマーは日本の中堅の金網製造会社でまだ海外に拠点を持っていない企業を数十社選び出し、個々にミヤンマーでの合弁事業を行うことに興味がないか打診したところ株式会社イゲタ金網より興味ありとの回答がありました。

その後、検討に必要な追加情報の提供から始まり、両社の社長が相互に会社を訪問し合って合弁会社を設立する目標等について合意に至り、2019年6月合弁会社Igeta & Sun社を設立しました。

その後、Thilawa工場団地の敷地を確保し工場の建設を開始したところでコロナ禍に見舞われ工場の完成が遅延。2021年2月には工場に最後の機械据え付けを行っている時にクーデターが発生し、従業員の移動もままならない中で機械の試運転等を実施して今般の営業開始に至ったものです。

 

本件ビジネスマッチングがうまくいったポイントは以下の3点だと考えます。

  • 日本の中小企業が海外に進出する場合、単独ではなく同業種の現地企業との合弁事業としたこと。合弁での進出は市場調査、工場建設、従業員の確保等を現地パートナーに依存できるメリットが大きい。特に今回のケースのようにコロナとクーデターで日本から現地に行くことが出来ない場合でも事業を継続することが出来ました。
  • 現地のパートナーが信頼できる企業で、製品も日本側と補完的なものであったこと。自社の強みと弱みを的確に認識し、合弁事業の目的並びに相手に何を求めるかが明確であり、長期的なビジョン等について両社の経営者が合意することが出来ました。また短期的な投資からの利益を追求するような相手ではなかったことも重要なポイントでした。
  •  現地パートナーと日本の企業が相互理解を深め、合弁事業の目的や将来についての合意に至るまでのプロセスを的確にリードするTCMミヤンマーの存在があったこと。合弁に至るまでの道筋を示し、合意が容易でない点についてはじっくり話し合いをするようにして両社の信頼感を熟成させていくことが重要です。TCMミヤンマーは小規模なコンサルティング会社であり、自社で弁護士や会計士を持っていませんが、日系や現地の優秀な弁護士と会計事務所を使いつつゴールに導くことが出来ました。

 

現在ミヤンマーは残念な状況にありますが好転の兆しはあり、Igeta & Sun社の将来は長期的な視野に立てば明るいと言えます。TCMミヤンマーは今後共同社へのサポートを継続すると共に、今後第2代3の合弁事業が生まれることを期待しています。


2021-01-04 : 年頭のご挨拶

新春の挨拶を申し上げます。

昨年はコロナウイルスの情報に振り回されました1年でした。その影響により、日本をはじめ主要各国はマイナス成長を余儀なくされました。当社も、例外なく活動が停滞いたしました。その中でも、ミャンマーは2パーセント程度の経済成長率を示したようです。本年は、6パーセント程度の成長率が見込まれるとの予測です。

新たな経済特区として、モン州のモーラミャイン地区が指定されました。同地区はヤンゴンとも比較的近く、東西回路につながります。同市近郊のチャイッカミがその候補地に挙がっています。同特区は深海港が可能ですので、貿易の中心地としての期待が持てます。

コロナウイルスも、早晩終息に向かうと考えられますので、本年は期待しています。当社は従前にも増して情報発信、事業展開サポートに注力を期して行く所存です。

ご鞭撻、ご引き立てのほどお願い申し上げます。

2021年 元旦

代表社員 都築 治


2020-10-12 : はじめてのミャンマー

私が始めてミャンマーを訪問したのは2004年11月28日でした。
ミャンマーについては、まだ軍事政権で国際的にも経済制裁が継続しており、
北朝鮮のような独裁国家で近隣諸国とも交流はほとんどないのではないかと、私はイメージしていました。
到着翌日は商工会議所訪問となっていましたが、ヤンゴンではミャンマーが議長開催国としてインドシナ半島5ヵ国タイ・ベトナム・ラオス・カンボジアによる「大メコン展」が開催されており、各国の物産店・各種イベント・カフェ・レストラン等が運営されており、我々はミャンマーの商工会議所の招待により主会場の会議場の最前列に席を用意されていました。

 ミャンマーは、地政学上もメコン川流域地区の近隣諸国と連帯する必要があり近隣諸国も連携する必要を認識していることが充分理解でき、この半日で当初の私のイメージは吹っ飛ぶことになりました。
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 翌日はミャンマー随一の観光スポットバガンに廻りました。写真は何回も見ていましたが現地の景観には圧倒されました。
大小3000基以上のパゴタが40キロの平野に林立する幻想的な光景はなんともいえません。世界の3大仏教遺跡の一つと言われていますが、実は世界遺産に登録されていないのです。私は最近までその事実をしりませんでした。理由は遺産の保護体制がまるで出来ていないとのことで登録保留となっているのです。

 バガンは夕日が観光客に人気です。特にシュエサンドーパゴタの55段の急階段でパゴの最高部で勧賞するのが最高といわれ高所恐怖症を我慢して登り最高の景観を楽しみました。現在は2017年以降転落事故等もあり階段登頂は禁止となっているそうです。

 バガンには古くから伝統工芸としてバガン漆器があり工房を訪ねました。伝統工芸ということで年配の職人さんが多いと思っていましたが若い人が多く、繊細な模様の下図等もフリーハンドで丁寧にこなし、すばらしい技能を発揮しており4点ほど買い込んでしまいました。
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 翌日はバガンから車で約1時間のポッパ山の観光となりました。
ポッパ山と言うけれど、実際にのぼるのは麓にある標高737mのタウン・カラッと呼ばれる岩峰で頂上には寺院が聳え立っています。普通、山頂登りは山の周りをぐるぐると緩やかに登るのですがここは上り口からほぼ真っ直ぐに急な階段を登ることになっています。実は、今回の旅行は私の腰通・坐骨神経痛のため手押し車を携行して歩いてきましたのでとてもこの急階段は無理で私は下で休憩するつもりでした。ところが地元の人・居合わせたミャンマーの人達10人以上が私を担いで登ると言い出しました。太に毛布を括り付けてハンモックにし交代で担ぐといいます。こうなったらしょうがないお任せしようと決意し大勢の声援を受けて登り始めました。しかし担ぐ人は大変だった思うが担がれている私も必死で捕まっているがなんとも不安定きわまりない。おそらく、周りの人から見れば何ともおかしな珍風景だったに違いない。それでも何とか頂上にたどりつけたのは有難かった。初めてのミャンマーの旅も半分スケジュールを済ませたところですがこの辺で閉めさせて頂きます。

 *************************************************************************************  記 : 柴﨑 等     


2020-06-12 : ミャンマーの夜明け

2011年テインセイン政権誕生とその民主主義的な政策により、ミャンマーに対するアメリカの態度に変化が見られるようになった。11年11月ヒラリークリントン国務長官がまず露払いでヤンゴンを訪問した。12年3月からは、アメリカの経済制裁解除の動きが本格的になった。

同年11月19日にオバマ大統領がミャンマーに乗り込んだ。翌日には 大きな赤色のコカ・コーラの看板がヤンゴンの街にあふれた。この日からミャンマーは劇的に変わると私は直観した。

ヤンゴンへ は、ANAとベトナム航空の格安料金が運航しているとの連絡があった。クレジットカードも使えない時期、現金前払いでトレーダスホテル(現スーレー シャングリラホテル)一泊250ドルで予約した。 満室が續き、なかなか予約が取れない時期であった。VISAを申請に御殿山のミャンマー大使館前には50mの列ができて、このミャンマー詣では久しく続いた。

日本が開発する “ティラワ団地” 予定地は牛の放牧地のようでのんびりしていた、JICAの開発予定地図で位置を確認できた。何度かミャンマーに通っていると、サービスアパート建設の候補地を紹介することができた。しかし、ヤンゴン市の建設許可の取得には約2年かかった。街には日本人向けビジネスホテル、 居酒屋、ナイトクラブ、無償の日本語の月刊誌、新聞が発行されて来た。

タイ、ベトナム、マレーシア、シンガポール、インドネシア、フイリピン、ラオス、カンボジア、ブルネイに続く日本のサプライチエンの一翼を担う国になって欲しい。アセアン10ヶ国で一番の親日国なので私は期待しています。

   ミャンマーの夜明けに 立ち会って来て感慨深いです。

                                                                                                   三宅 紘一  2020.5.30.


2020-03-30 : 「ミャンマーにおける投資環境についての一考察」

振返ると、この3年間で20回近くのミャンマー出張をしていた。

小職の場合は、殆どが中小企業をサポートする専門家としての同行出張であり、バガン遺跡などの観光地を訪れた経験が今のところない。まだまだミャンマーという国、人々の本質を知るには時間が必要だと感じている。

 

ミャンマーにおけるビジネス・投資環境についてだが、

2018年8月に新会社法が施行されて、会社の登記手続きは大幅に簡略化された。
しかし、

許認可等の手続きは相変わらず時間がかかっていると聞く。役所の担当部署により対応状況が異なるのが実態のようだ。人は簡単には変われない。

 

現在、小職の印象では多くの日本企業がミャンマーへの投資を進めているように思えるが、今年3月に発表されたJETROの「貿易・海外進出への取り組み方針と、各国のビジネス環境評価」によると、

「海外で事業拡大を図る国・地域(海外進出)」の調査ランキングでは、

2019年度は13位(調査中の10.5%)と2016~2018年の14位と一つだけランクを上げたが、

1位の中国(48.1%)、2位のベトナム(41%)、3位のタイ (36.3%)と比べるとまだまだ大きな開きがある。やはりインフラの整備がまだ不十分、ロヒンギャ問題などがいまだ未解決とかの印象も影響しているかもしれない。

 

喫緊の課題であるコロナウィルスの状況だが、先週ついにミャンマーでも罹患者が見つかり、一気に緊張ムードになっていると聞く。グローバルで物事を見ないといけない時代だが、この影響で半年から一年近くの停滞が出ると推測される。しかし、収まったその後は、投資が一気に進む可能性がある。

 

現在、小職が支援している企業の中に縫製業の会社がある。

中国の工場に加えてミャンマーでの工場建設を検討している。原材料は中国から輸入して

製造する計画であるが、今回のコロナウィルスの件で、中国だけの原料調達リスクを痛いほど感じているとの事で、原料についてもチャイナ+1を早急に検討する必要があると同社の社長が話をされていた。

 

スー・チー国家顧問が率いる国民民主連盟(NLD)政権の求心力が低下している中で、本年11月に総選挙が行われる。NLDが政権を維持出来るか否かで投資環境は大きく変わってくると思われるが、日本企業からの投資は引続き増えていくと思われる。

2年~3年先には、より多くの投資がミャンマーでされる事を期待している。

 

2020年3月28日

酒向 記


2020-03-30 : ヤンゴン近況(2020/03)

ヤンゴンの活況は、いまだ薄れていないようです。

大型プロジェクトは、進行中または、計画中のものが多く、人々の消費意欲は、依然活況(市場の雰囲気より)を呈しています。

コロナは、蔓延しているはずですが、まったく意に関せずといった雰囲気を感じます。

先日 タイのアマタグループが、ダゴン東部(ヤンゴン中心より北東へ20Km・国道2号線沿線)に800ヘクタールの新工業団地をミャンマー政府と合弁で作る計画を発表し、日系企業の参入を呼び掛けています。ダゴン地区は、もともと多くの地場産業工場がありヤンゴン・マンダレー鉄道の沿線でもあり将来性の高い場所だと思います。

コンドミニアムという名称の集合住宅と商業施設の地域開発は、随所に見られ当社から都心に向かうパラミ駅近くにも韓国企業による「INNO CITY」なるものが作られておりミャンマー人の目からすると韓国の方が、勢いがあるように映るようです、若者に興味あるものを聞くと恥ずかしそう(申し訳なさそう)に「K PoP」「K-Cosme」「韓国ドラマ」とかえって来ました、「KAWAII」「AKB48」は、知らないそうです、日本の存在感が薄くなっています。

当社の目の前でも不動産開発(宅地開発?担当者は、詳細知らず)が始まり、良いお客さんになってくれています。開店以来周辺に同業者が、増えて来て資金不足と人材不足のため焦りを感じる状況です。

井口

写真:右から、旧庁舎1改、旧庁舎2改、向かいの開発風景


2020-02-19 : 令和2年の春を迎えて

令和2年の春を迎えて

                                                                                                                代表社員 都築 治

令和2年、新年を迎えて早やひと月が過ぎました。当社は、平成7年に経営コンサルタントの集団として創業しましたが、平成29年新しい社員を加え、合同会社に組織を変更し、新規設立したものです。設立して間もない会社ですが、おかげさまでまずまずの成果を上げています。

ミャンマーでの新会社設立支援、講演活動、ミャンマーでの拠点確保、他団体への協力・支援等々です。

米欧の経済制裁等によるミャンマーの不遇な時代にも、我々は何度もミャンマーに訪れ様々な活動をして来ました。ボランティア的な活動になってしまいましたが、経済界の重鎮たちの知遇を得ることができました。これが現在の当社の武器になっています。財界とのネットワークの信頼度では、他社の追随を許すものではありません。

ミャンマーは本年11月に総選挙があり、ラカイン州の問題、少数民族の問題等々を抱えて多難ですが、今年度の経済成長率は6%を超える高い伸びが期待されています。我々はミャンマーとの強い絆を活用して、微力を尽くして本年も頑張りますので、一層のご支援のほどをお願いいたします。

                                                                                                                      令和2年2月1日


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